「ねえ、その手をどこに置いてるの……」佐藤若菜が彼の言葉に感動していたところ、気づかないうちに、彼の手がすでに彼女のゆったりとした服の中に忍び込んでいることに気づいた……
「君の今の姿は、僕が見た中で最も肌が美しく、弾力がある時だ。しっかり感じておかないわけにはいかないだろう!もしかしたら、これから先の人生で二度とこんな機会はないかもしれないんだから!」斎藤遥は軽く笑いながら、大きな両手で彼女の体のあちこちに火をつけていった……
「ちょ、ちょっと、や、やめて、すぐに息子が起きちゃうわよ……」若菜は慌てて彼の両手を払いのけようとしたが、彼はすでに布団の中に滑り込んでいた。
遥は彼女の顔を優しく包み込むように持ち、低い声で言った。「まだダメだってことは分かってる……」
「僕がいない間、僕のこと考えた?」彼女の反応に彼は嬉しくなった。まだ簡単に彼女の情熱を掻き立てることができるんだ!
「黙って!」若菜は軽く鼻を鳴らし、彼の誘惑に乗って恥ずかしい反応を見せたくなかった。
「ふふ、わかった、言わない、言わないよ……」遥は静かに笑い、その細められた目には深い愛情が溢れていた!
二人の服が汗で濡れるまで、彼は彼女が目を閉じたときに、その柔らかく温かい小さな手を取った……
布団の中のその艶めかしい光景は、彼だけが独占できるものだった!
小さなベビーカーの上で、直哉くんは涎を垂らして熟睡し、彼のパパとママが人類最も原始的な「愛」の営みをしていることなど、まったく知る由もなかった……
そして彼女は妊娠と出産によって前例のない豊かさを身につけ、彼はそれを手放すことができなかった……
どれほど長い間、二人は冷戦状態で互いを傷つけ合い、全身に傷を負ったことか。どれほど長い間、二人は頑固に膠着状態を維持し、心身ともに疲れ果てたことか。どれほど長い間、二人は遠く離れて互いを見つめ、思いを自分の心の中だけに閉じ込めていたことか。どれほど長い間、二人はお互いの手を握っても、握りしめた後にゆっくりと離さなければならなかったことか!
このような親密さ、このような愛の言葉の交換、このような強い抱擁を離したくないという気持ち、それはいつ以来のことだったろうか?