翌日の朝早く、林悠は早々に病院へ向かったが、一階で林美芝に出くわした。
「林悠、あなたは本当に厚かましいわね、こんな状態でもまだ来るの?」林美芝は信じられないという顔をしていた。
「お爺さんに会いに来たんだ」林悠は彼女を無視して、エレベーターに向かおうとした。
しかし林美芝が彼女の腕を掴んだ。「林悠、あなたはお爺さんを死にかけさせたのよ。ここではあなたを歓迎しないわ」
「お爺さんが来るように言ったの」林悠は怒って叫んだ。「それに、昨日私は薬を間違えなかったし、お爺さんを害するようなことはしない」
「まだ言い逃れするつもり?」林美芝は携帯を取り出した。「今すぐ宴に電話するわ。彼が同意したら、上に行かせてあげる」
林悠の心臓が激しく鼓動し始めた。
「君が島子かい?」突然、低くて心地よい声が響いた。