第124章 林悠と冷川峰は絶対にあり得ない

冷川宴は考え込みながら部屋に戻った。

さっき林悠が見つからないパジャマがあると言っていたが、彼はどこかで見たような気がしていた。

彼は寝室で探したが見つからず、次に浴室に行くと、林悠のその服が窓の外に干してあるのを発見した。

彼は手を伸ばして服を取り込んだ。幼稚な淡い黄色で、口を尖らせたアヒルの絵柄がついていた。

冷川宴はイライラして眉をしかめ、そのアヒルが林悠に似ていると思った。彼は手を上げてゴミ箱に服を投げ入れようとしたが、最後には思いとどまった。

彼はその服を寝室に持ち帰り、きちんと畳んでからクローゼットにしまった。

ベッドに横たわりながら、彼は時々クローゼットの中のそのパジャマを見つめ、胸の中に言い表せない感情があり、息苦しさを感じていた。

最後には、思い切ってクローゼットに背を向けると、ようやく気持ちが落ち着いてきた。