第196章 子供は確実に守れなかった

林悠が再び目を覚ましたとき、すでに翌日の昼だった。

冷川峰と金田鎖がずっとベッドの傍で見守っていて、彼女が目覚めたのを見ると、冷川峰はすぐに田村園子を探しに行った。

「島子、気分はどう？」金田鎖は急いで涙を拭き、林悠の手を優しく握った。

林悠は天井をぼんやりと見つめ、まるで完全に目覚めていないようだった。

「島子、怖がらせないで」金田鎖の涙がまた止まらなくなった。「私を見て、私は鎖よ、どこか具合が悪いの？」

林悠はようやく瞬きをし、そしてすぐにベッドから起き上がろうともがいた。

「島子、動いちゃダメ、田村先生があなたは寝ていなきゃいけないって」金田鎖は驚いて、急いで彼女を押さえたが、あまり力を入れる勇気がなかった。

林悠はまだもがいていた。「お父さんに会いに行かなきゃ」