午後になって、冷川宴がやってきた。
金田鎖と冷川峰は大敵を迎え撃つかのように、病室の入り口に立ちはだかり、彼を中に入れようとしなかった。
「何しに来たの?」金田鎖は罵りたくてたまらなかった。
確かに冷川宴は電話で林悠に林深が怪我をしたことを知らせたが、何の問題もなかった。しかし、林悠が今日このような状態になったのは、間違いなく冷川宴が最大の原因だった。
冷川宴は眉をひそめ、直接冷川峰を見て言った。「林悠と話がしたい」
「彼女は今、精神状態が良くない。刺激に耐えられないんだ」冷川峰は冷たく言った。「帰ったほうがいい…」
「入れてあげて」病室から林悠の声が聞こえた。
金田鎖と冷川峰は仕方なく、彼を中に入れた。
冷川宴が入室した瞬間、冷川峰は再び非常に厳しい口調で彼に言った。「彼女を刺激するな。兄貴からのお願いだ」