翌日、朝食を済ませると、外は良い天気だったので、林悠は予寧と林深を連れて下に散歩に行こうと思った。
「いいわよ、私も一緒に行くわ」金田鎖は両手を上げて賛成した。彼女は最近つわりがだいぶ良くなり、子供はすでに5週間になっていた。
林悠はベビーシッターに予寧の服を着せてもらい、自分は林深の手伝いに行った。
「お父さん、服を着替えて、下に行きましょうか?」
「下に?」林深は少し考えて、「珠美に会いに行くの?」
林悠は胸が痛んだが、嘘をつくしかなかった。「そう、下に行って、お母さんに会いに行くの。さあ、服を着替えましょう」
「うん、珠美に会いに、珠美に会いに...」林深は口の中で繰り返しながら、すぐに服を着替えた。
一行は階下に降り、マンションの広場に向かった。予寧はベビーカーの中で、大きな目をパチパチさせ、どこを見ても好奇心旺盛だった。
林悠は最初、赤ちゃんがまだ小さすぎて外に連れ出せないのではないかと心配していたが、ベビーシッターは予寧の成長は良好で、今は春で天気も良く、暑くも寒くもないので、時々外に連れ出すのは良いことだと言った。
彼女は予寧が本当に怖がらず、不快感もないのを見て、ようやく安心した。
傍らでは、林深がベンチに座り、まだ珠美に会いに行くと口にしていたが、暴れたり走り回ったりすることはなく、これもまた安心できた。
林悠は金田鎖に一言、「ちょっと電話をかけてくるね」と言った。
「行ってらっしゃい、大丈夫よ」金田鎖はベビーカーの前にしゃがみ込み、ずっと予寧に話しかけていた。彼女は明らかに子供が好きだった。
林悠は会社に電話をかけるつもりだった。まだ産休中だったが、林深を引き取ったことで、お金がかかる場面が多くなり、稼ぐ方法を考えなければならなかった。
電話はすぐにつながり、周防爽子だった。
「島子?どうして電話してきたの?」周防爽子は明らかに嬉しそうだった。「赤ちゃんの写真見たわ、とても可愛いね。いつか会いに行こうって話してたところよ」
二人は少し世間話をした後、林悠は本題に入った。「手が回らない仕事があったら、私が手伝えるけど」