第76章 宣伝映像が好評

昨日の熱気はまだ完全に冷めておらず、依然として多くのネットユーザーが清華大学の微博に集まり、大学側の説明を求めていた。

君時陵たちの話題も依然として検索ランキングに掲載されていた。

『長歌行』の制作チームは膨大なファン層を持っているため、情報を発表するたびに非常に高い注目を集めていたが、今回は皆がゴシップに夢中になっている間に、制作チームは静かに公式発表の動画を投稿し、それが発見されるまでに30分もかかった。

【最前列を確保しておく。見終わったらコメントするよ。】

【あれ、今日はなぜか突然プロモーション映像が公開されたね。】

【来たぞ来たぞ、夏挽沅があまりにも目を疲れさせないことを願う。】

「あれ、『長歌行』の制作チームがプロモーション映像を公開したんだ、どんな感じか見てみよう」蘇枚は夏瑜が屋敷から持ってきたお菓子や果物を食べながら、うれしそうに制作チームが投稿した動画を開いた。

「うわっ！！！やっぱり私の女神は最高に美しい！！」ベッドに足を組んで横になっていた枚は突然飛び上がり、イヤホンで音楽を聴いていた瑜を揺さぶって起こした。「兄弟、早く見てよ、私たちの女神を！」

「どの女神？」瑜は振り向いた。

「夏挽沅だよ！お前、女神のために勇敢に生配信界に飛び込んだのに、まだファンじゃないって言うの？」枚は瑜を軽蔑するような目で見た。ちっ、アイドルを追いかけるのに、何が恥ずかしいことがあるんだ。

瑜は枚のスマホを取って開いた。

『長歌行』の制作チームのポストプロダクションはやや急ぎ気味だったが、彼らが心を込めて作ったことは明らかだった。

映像の冒頭、一本の筆が墨をたっぷりと含み、豪快で優雅に天空から現れ、朦朧とした水の霧の中で舞い、徐々に画面上に山々や川が現れた。

悠長な笛の音に伴い、一艘の小舟が黒髪をなびかせた男性を乗せて、深い山々から漂うように現れた。

小舟が通り過ぎると、波紋が広がり、湖上の白鷺が驚いて羽ばたき飛び去る。そして画面には「龍筋鳳骨」という大きな文字が現れた。

長歌行

「この出だしは本当に素晴らしいね。後ろを見て」枚は我慢できずに瑜に夏挽沅の部分まで早送りさせたかった。