第170章 姫の登場が絶景~~

元々観客は夏挽沅に対してそれほど期待していなかったが、スイカテレビ局のカメラアングルの変化によって、人々の好奇心が掻き立てられた。

カメラが徐々に上に移動し、白く細い脚、水のように柔らかな透かし模様の入った雪紡のスカートが映し出され、思わずこの人物に無限の期待を抱かせた。

さらに上へ、真珠のように白い鎖骨には、きらめく金色の光を放つ牡丹の花が鮮やかに咲き誇り、生き生きとしていた。花びらの傍らには、精巧な赤い宝石の蝶が留まっており、挽沅の動きに合わせて蝶が上下に舞い、非常に生き生きとしていた。

【顔は?????】

【カメラマン、頭おかしいの??顔を見せろ!!】

まるで視聴者の期待を煽るかのように、カメラは挽沅の鎖骨のあたりにずっと留まったまま、なかなか上に移動しなかった。コメント欄の人々はすでに焦り始めていた。

突然、カメラが少し引き、挽沅の全身がフレームに収まった。

それまで人々が非常に美しいと感じていた衣装や装飾品も、挽沅の顔が現れた瞬間、まるですべての色を失ったかのようだった。どんなに美しい服や装飾品も、彼女の引き立て役になってしまった。

氷のような肌と玉のような骨格、霜のように凛として雪のように純白。

この時、背後の大画面には、華やかな衣装を纏った小公主様、絶世の美しさを持つ妖艶な舞姫、孤高で寂しげな寵妃の姿が交互に映し出され、天霊姫の波乱に満ちた生涯が表現されていた。

そして挽沅は、天霊姫の異なる段階、異なる人物像や内面の状態を見事に表現していた。

スポットライトを浴びながら一歩一歩舞台中央へと歩む挽沅は、画面に映し出されるすべての役柄とはまた違っていた。

眉目には少し距離感があるものの、孤高さを感じさせるわけではなく、三月の春雨に咲く梨の花のように、冷たさの中に美しさが漂っていた。

【動画は加工できないよな、マジで!!!!!!!!!!!!!!!!】

【これって人間界に存在する美しさなの??教えてくれる??】

【前に私たちの沅沅が写真加工してるって言った人、ちょっと出てきて説明してくれない??】

【わぁ、阮瑩玉がすでに十分美しいと思っていたけど、私が世間知らずだっただけみたい。この夏挽沅はどうやってこんな風に育ったの?どうしてここまで美しくなれるの。】

【確かに顔は綺麗だけど、演技はたいしたことないよね。】