一般の人にとって、書画界や骨董界はあまり関心を持たないものだ。専門性が高すぎて理解できないことと、一般人の生活とのつながりが薄いからだ。
しかし、ここ数年、国営テレビで「宝藏」という鑑定番組が非常に人気を博している。
番組には業界の有名な専門家たちが招かれ、全国から価値がありそうな収蔵品を広く募集し、専門家たちが議論して鑑定し、価格をつける。
これらの持ち込まれる収蔵品は贋作かもしれないし、民間に埋もれた価値連城の宝物かもしれないため、視聴者の関心を大いに引いている。番組側は公正さを保つため、業界の泰斗級の人物ばかりを選んでいる。
そのため、多くのネットユーザーはこれらの審査員たちにかなり馴染みがある。
その中で書画を専門に鑑定する審査員の一人が、華国書画協会の会長である李鉛だ。
李鉛大師は国内外で高い評価を受けており、本人は大家としての気取りはなく、むしろ大衆に非常に親しみやすい。大衆との交流を増やすため、李鉛大師は特別にウェイボーを開設した。
李鉛大師はよくウェイボーで最近見た素晴らしい絵を共有したり、ランダムにネットユーザーを選んで質問に答えたりするため、人々の心の中では徳高望重な大師として、皆から非常に尊敬されている。
今日も人々はいつものように李鉛大師が何か絵を共有したかどうか見に来たところ、李鉛大師のウェイボーに、最近話題になったばかりの名前—原晚夏が登場していることに気づいた。
@李鉛:「最近、書画界で長い間埋もれていた明珠を発見した—原晚夏だ。彼の絵については、気韻生動、渾然天成、価値連城という言葉でしか表現できない。」
添付された画像は2枚あり、1枚は最初に張教授が書画協会に持っていった『桃花図』、もう1枚は昨日のオークションに出品された『松間漁牧図』だった。
李鉛自身がすでに書画界の泰斗であり、人々は彼がこれほど誰かを褒めるのを見たことがなかったため、皆彼が投稿した原晚夏の絵を見るためにクリックした。
【あのね、私は絵のことはわからないけど、この絵は本当に何か違う感じがする。】
【私もそう思う。見ているだけで独特の気迫を感じる。これが鮮明な個人スタイルというものかな?】