第183章 (追加更新は依然として午後)一千万で一枚の絵?!

前の二枚の有名な画家の絵について、宣升が好きではない重要な理由の一つは、あまりにも平凡すぎることだった。

宿遷大師の「鳳凰と牡丹」は雍容華麗で、林宇大師の「墨竹」も非常に風格があった。

しかし宣升はいつも何かが足りないと感じていた。

スクリーンにゆっくりと映し出された原晩夏の「古松図」を見たとき、宣升はすぐに目を輝かせた。

これは一幅の古松の絵だが、宣升がこれまで見てきたどの古松図とも異なっていた。

画巻には白粉で雪を表現し、木の頭や葦、山頂、砂浜の足元に金粉を施し、さらに墨で陰影をつけて、雪の後の晴れ間に差し込む軽やかな陽光を表現していた。

全体の画面には寒々とした浜辺と疎らな林、薄く積もった雪、そして小舟や漁師が網を張り釣りをする様子が寒林の中で妙趣を醸し出していた。

景色は薄雪と軽い霧に包まれ、初冬の季節の寂しげな雰囲気を漂わせながらも、濃厚な生活の情趣に欠けることはなかった。

画面の後半には一群の古松が曲がりくねり、雑木は水墨で点描され、松の針は鋭い筆致で重ね描きされ、筆法は精練で墨色は清らかで潤いがあった。

墨で輪郭を描き皴を施し、水墨で陰影をつけることを主とし、古松の葉や先端に粉を施したり金を描いたりして、小雪の後、老いた松の木にもなお陽光が点々と差し込む景色を表現していた。

老いた古松は、歴代の文学作品において、常に寂しさを帯びた意味合いを持っていた。

しかし原晩夏のこの絵は、単に古松を描くだけでなく、老いた古松と陽光に温められた漁村の風景を組み合わせていた。この絵から無限の生命力を感じることができた。

さらに原晩夏のこの絵は、筆法が非常に熟練しており、一筆一筆に大胆かつ余裕のある風格が漂っていた。

「これに決めた」宣升の目には濃厚な興味が浮かんでいた。

「わかりました。それでは今日の第三作品のオークションを始めます。原晩夏の『古松漁牧図』の開始価格は100万です!」

「120万」

「130万」

「150万」

「200万」

下階の一般会場の人々が次々と値をつけ始めたが、宣升と君時陵はまだ動かなかった。

下階の入札が200万に達したとき、もう誰も上乗せする人はいなくなった。