第336章 付き合うことになった!!へへ

夏挽沅はちょうど君時陵の唇の端から離れたところで、二人は近くにいて、息が絡み合っていた。

「私が寝ている間にこっそりキスしたの?」君時陵が突然笑い、目が驚くほど輝いていた。彼の吐く熱い息に夏挽沅の心は震えた。

「こっそりなんかしてないわ」夏挽沅は少し恥ずかしそうに答えた。

「そう、こっそりじゃない。今私は起きたから、堂々とキスしてもいいよ」時陵は挽沅の顔が徐々に赤くなっていくのを見て、心が水のように溶けていくのを感じた。

挽沅はもともと遠慮するタイプではなかった。彼女は時陵が想像したように、からかわれてさらに恥ずかしがるようなことはなかった。彼女は勇気を出して顔を上げ、時陵を見た。

一眠りしたとはいえ、時陵の目には赤い血管が走り、疲れが隠せなかった。

挽沅は決心して、前に進み、時陵の左頬にもう一度軽くキスをした。そして離れながら、強がった口調で「堂々とね」と言ったが、視線は逸らし、時陵の熱い視線を見ることができなかった。

時陵は満面の笑みで挽沅を見つめ、唇の端にはまだ挽沅の温もりが残っているようだった。彼は少し前に移動し、上半身を挽沅にさらに近づけたが、下半身は挽沅の怪我した足から距離を保っていた。

「抱かせて」時陵の声が挽沅の耳元で響き、挽沅の耳は真っ赤になった。顔を上げると、時陵の目に無限の愛情が詰まっているのが見えた。

時陵は腕を伸ばし、挽沅の首の下から通して、彼女をしっかりと抱きしめた。

時陵の力強い鼓動に寄りかかり、挽沅は突然心が安らぐのを感じた。洞窟の寒さがまだ目の前にあるようだったが、時陵の体温がそれを外に遮っていた。

挽沅は手を伸ばして時陵の腰に回し、彼女の依存を感じた時陵は体を硬直させた。

突然、額に熱さを感じ、挽沅はびくっとした。そして時陵の低い囁きが聞こえた。「愛してる」挽沅の動きが止まった。

時陵は挽沅の髪にキスをし、

「愛してる」

頬に、

「愛してる」

目に、

...........

時陵が何箇所にキスをし、何回「愛してる」と言ったかわからないが、挽沅の全身が熟したエビのように赤くなるまで続け、ようやく彼女の赤い唇を覆った。

挽沅の甘さを優しく求めながら、時陵の動きは特に軽やかだった。挽沅は雲間に落ちるような感覚で、時陵の忍耐強く包容力のある大きな網に落ち、心から安心していた。