第80章 7葱8蒜で秋野菜を植える

おじいさんは生産隊長に家の食糧がもうすぐなくなることを説明し、少し借りたいと申し出た。ちょうど夏の収穫が終わったところで、公共への納入はまだだったが、おじいさんは特別な事情があり、老人と子供、病弱で働き手のいない困窮世帯だった。関口隊長はおじいさんに出納係に手続きをするよう指示し、生産隊の倉庫から二つの大きな麻袋、約200斤の籾米を借りることを許可した。水車で精米すれば、100斤以上の白米になり、かなり長い間食べられるだろう。

今借りた穀物は、年末の配給時に差し引かれる。三人家族で、基本的な食糧配給に加え、おじいさんが一人で稼ぐわずかな労働点数と自家菜園のトウモロコシやサツマイモを合わせれば、何とか一年は食べていけるだろう。しかし、純粋な白米だけを食べることはできず、ご飯にはトウモロコシの粒やサツマイモの角切りを混ぜることになる。夏はほとんどおかゆを食べることになるだろう。

おじいさんとおばあさんは慣れていたが、真理子はおかゆを食べてもすぐにお腹が空いてしまう。茹でたサツマイモや蒸したサトイモを追加で食べるが、最初は良くても長く続けると飽きてしまい、胃が酸っぱくなる。やはり質素から贅沢になるのは簡単だが、贅沢から質素になるのは難しい!

前世の真理子は、安部鳳英の下でさらに10倍以上厳しい生活を送っていたが、今ではその時の感覚を思い出せなくなっていた!

実際、前世と今世の違いは、前世では彼らが実の親だと疑いもなく一途に信じていたことだ。真理子は親族に対して絶対的に忠実な人間で、どんなに苦しく、どんなに辛く、どんなに理不尽でも、頭を下げて運命を受け入れていた!

しかし今世では、実の子ではないと知っていながら、あのように悪質に搾取され圧迫されるのを、誰が甘んじて受け入れられるだろうか?

低質な生活はあまり長く続けられない。何か変化を準備する必要がある。来年、国は大きな動きを始め、再来年には全国の農村で田畑の生産請負制が実施され、もはや集団労働で労働点数によって食べる時代ではなくなる。改革開放の時代が到来し、国民はそれぞれの才能を発揮できるようになる。どんな生活を送るかは、自分の能力次第で勝ち取るものになる!