河合おばさんは残りの青菜を売り払い、三十数元を得た。真理子はおじいさんと一緒に畑を耕し、種をまいた。河合おばさんは彼らの菜園にニラがないのを見て、自分の裏庭から株を掘り出して小さな区画に植えてあげた。来年の春には柔らかいニラが食べられるだろう。
冬野菜を植え終わると、天気も晴れ渡った。
河合おばさんは自ら進んでサツマイモのツルを子豚の餌として提供してくれたが、数日後、おじいさんとおばあさんは申し訳なく感じ始めた。河合おじさんと河合おばさんは分家して間もなく、四人の子どもを抱え、鶏やアヒル、豚、ガチョウを飼い、夫婦二人で勤勉に働き、苦労して家計を支えている。おじいさんとおばあさんは彼らの好意に甘え続けるのを忍びなく思い、真理子に放課後、豚の餌を取りに行かせることにした。
真理子はこれを喜んだ。二匹の子豚には、竹籠一杯の野草で二日分の餌になる。どうせ放課後に家の手伝いをする許可をもらったのだから、ついでに薪集めや草刈りも引き受けることにした。そうすれば関口愛子や佐藤霞、佐藤玲子と同じように、みんなで集まっておしゃべりする時間が増える。
関口愛子、佐藤霞、佐藤玲子はみな十二歳で、真理子より一つ年上だ。彼女たちは母親の手伝いで洗濯や薪集めをするが、妹や姪がいて家事を分担できるため、豚の餌集めのような仕事は彼女たちがする必要はなかった。
真理子は以前、安部鳳英の家では何でもこなす家事万能だった。安部鳳英に甘やかされた鳳子と枝里は、両親と同様に真理子を使用人のように扱い、すべての仕事を押し付けていた。姉妹二人は自分たちだけで遊び、せいぜい花子を連れて遊ぶくらいで、強志や野村さんでさえ気分次第で、人が多いときに便乗して山に薪を取りに行くくらいだった。真理子はこれらの「ご主人様」たちを動かすことができず、自分で時間を見つけて早く仕事を終わらせるしかなかった。そうしないと、大人が帰ってきて怒り、叩かれるのは彼女だった。
強制されて働くのは苦役だが、自発的に楽しく働くのは一種の喜びだ。特に友達と一緒に、おしゃべりしながら作業するのは、全く疲れを感じない。