「お母さん、どうしてそんなことを……」田原青雲は驚愕した。
田原おばあさんは息子に向かって笑みを浮かべた。少し不気味な笑みだった。「どうした、怖くなったのかい?これがお前の母親だよ!」
青雲:……
頭皮がちりちりする。母がこんなことを言うのは何か特別な意味があるのだろうか?ああ、暁文、母にはあまり近づかない方がいいかもしれないな!
田原青山はおばあさんの落ち着いた様子を見て、内心驚いていた。そして自分の二人の子供たちを見ると、おばあさんが人を殺したという話を聞いても、とても冷静な様子で、青雲よりもずっと動じていない。ますます満足感を覚えた。
「おばあちゃん、あの人を撃ったこと、僕の外祖母は知ってるの?」誠一が尋ねた。
「知ってるよ。わざわざ知らせたんだ」
「じゃあ、どうしてママをパパと結婚させたの?」
田原おばあさんはため息をついた。「それが私を血を吐くほど怒らせた理由なんだよ!あなたのお外祖母は開明的で寛大な態度を見せて、過去のことは水に流そう、古い恨みで子供たちの幸せを妨げるべきではないなんて言ったけど、実際は心の中でどれほど喜んでいたか。きっと心の中で大声で嘲笑っていたんだよ:ほら見なさい、誰が最後に笑う者になったかしら!って」
青山、真理子、誠一は顔を見合わせ、そして一斉に青雲を見た。
青雲:……
なぜか皆に見捨てられそうな気分になる。
午後、藤本さんの車で平田県へ買い物に行っていた谷本さんが戻ってきた。田原おばあさんとおばあさんは真理子のために新しいカーテンを縫い始め、佐藤書記など数軒の家へのお返しの品を整理した。後でそれぞれ届けに行く予定だ。田原おばあさんと田原大叔父が東京に戻ると聞いて、皆が地元の特産品を贈ってくれたので、田原おばあさんは恐縮して、まずは何か品物を買ってお返しし、後で東京に戻ったら東京の特産品も送ることにした。
田原おばあさんとおばあさんは話し合い、今回は農繁期の休みに数日滞在したので、夏休みにはおばあさんとおじいさんが真理子と一緒に東京に来て、数日滞在しなければ公平ではないと言った。おばあさんは笑って承諾した。