真理子が買ったものだから、当然彼女の部屋に置かれて個人の持ち物となった。玉の彫刻は精巧で確かに貴重なものだった。真理子が宝石を使って修行するとき、宝石に含まれる霊気をすべて吸い取らず、わずかでも残しておけば、玉の彫刻を潤し続けることができる。それによって損傷を防ぐことができるのだ。
その日の夜、真理子は田原おじいさんの書斎の密室で彼のコレクションを見るという口実で、おじいさんと長い時間話し合った。彼女は真剣におじいさんに告げた:自分は修士の一人であり、今修行法を修練中で、すでに練気三層に達し、四層に突破しようとしているところだと。
田原仁謙は驚いて孫娘を見つめ、しばらく我に返ると、立て続けにいくつもの質問をし、ようやく信じ始めた。
修行法は天命を逆転させ、大道を指し示すもの。仁謙はこれらを知らないわけではなく、むしろよく理解していた。黒田・田原両家は代々親しく、田原家の男性が武術を学ぶのは黒田家の影響だった。黒田家や白石家がなぜ古武術の伝承を持っているのか?それは彼らの先祖に修士がいたからだ。
ただ、地球の環境はますます悪化し、霊気が薄くなり天材地宝も不足して、修行に適さないと言われ、修士たちは姿を消してしまった。いわゆる古武術とは、先祖が残した功法の一部であり、これらの功法はいくつか欠けているため、修行して道を得ることは不可能だが、身を守り敵を退けることはできる。ある程度まで修練すれば寿命を延ばし若さを保つこともできる。そのため、古武術の名門の子弟は、資質があれば幼い頃から祖先伝来の功法を苦労して修練する。成果があるかどうかは、すべて自分の運命次第だ。
仁謙は幼い頃から黒田家で武術を学んだが、彼の資質は黒田旦那の黒田元華には及ばず、現在でもまだ先天一級に過ぎない。青山も少しの間練習したが、結局は俗世の事務に忙しく専念できず、功力は深くなかった。後に真理子が伝授した「五禽戯」を彼は一年間熱心に練習し、さらに真理子が時々送ってくる珍しいおやつを食べるうちに、体と精神状態が以前とは大きく異なり、まるで若返っているように感じた。