第328章 花瓶

片方青葉が時々藤原麗美に指示を出しているのを聞いて、豊満な体つきの麗美は動きが遅いわけではなく、まるで飛ぶことのできる太った蝶のように東へ西へと忙しく動き回り、常に笑顔を浮かべた愚直な姉御肌の様子に、吉田暁文は軽蔑の目で彼女を一瞥した。その視線には思わず嫉妬に近い感情が滲んでいた。あの老婆は決してこんな親切で優しい口調で自分に話しかけたことはなく、何事においても指導してくれたこともない。同じ田原家の嫁でありながら、自分は先に来た方で、田原家に二人の子孫を産んだというのに、平等に扱われないどころか、なぜこの後から来た嫁を重視し、可愛がるのか？

小林真実は娘がただその太った女の子を見つめ、表情も視線も友好的ではなく、やや露骨な態度を示しているのを見て、こっそり暁文の服の端を引っ張り、片方青葉に向かって満面の笑みを浮かべ、知らないふりをして尋ねた。「親戚の方、この娘さんは勤勉で従順そうですね。顔立ちも優しそうで、あなたの家の若い叔母さんですか？」

青葉がどうして真実の下心を見抜かないことがあろうか？先ほどは新しい嫁を紹介する価値もないと思っていたのに、今度は真実に自分をからかう機会を与えるとは。彼女は冷笑して言った。「この子ですか？私の長男の嫁です。青山の妻ですよ。でも言われた通り、この子は肌が白くて柔らかく、顔立ちも優しくて、まるで二十歳の若い娘のようです。うちの真理子が初めて会った時は『若いおばさん』と呼んで、青山に急かして『若いおばさん』と一緒に婚姻届を出すよう催促したほどです。それでやっと『ママ』と呼ぶようになったんですよ！」

「ああ、そうだったんですね。青山さんは結婚されていたんですか？これが新しい嫁さん？まあ、素晴らしい嫁さんじゃないですか！」真実は口では言いながら、顔にはますます誠実な笑みを浮かべた。

「そうですとも！聡明で有能、手先も器用で、何より青山が子連れだということを気にせず、私の真理子への愛情といったら、十人の実の母親よりも深いものがありますよ！」青葉は珍しく真実に同調し、ついでに暁文をさりげなく一瞥した。

真実は笑顔を固めたまま、暁文は眉を伏せ、奥歯をほとんど砕きそうになった。あの死にたい娘は確かに前世からの因縁の相手で、今世は借りを取り立てに来たのだ！