第34章 正しいことをした

今日の配信ルームの人気はまずまずで、配信開始時には数十万人の視聴者がオンラインになり、時間の経過とともに視聴者数は千万人に達した。

長谷川一樹が今日料理をする可能性があると聞いて、さらに多くの視聴者が見物に集まってきた。

8時頃、ゲストたちは近くの小学校に到着した。ちょうどその時間、生徒たちは教室で朝の読書をしていた。

校舎を通り過ぎる際、窓越しに生徒たちが整然とした制服を着て、きちんと座り、教科書を手に持ち、感情豊かに教科書を朗読している様子が見えた。

生徒たちの朝の読書を邪魔しないように、皆は足音を軽くし、入り口で立ち止まることもしなかった。

校長は彼らを校内に案内しながら、学校の状況について簡単に説明した。「私たちの学校は約1万5千平方メートルの敷地に、300人近くの生徒と23人の教師がいます。」

この村の子どもたちだけでなく、隣接する二つの村からも通学している。環境は比較的遅れており、地形も複雑で、農耕地が少なく、利用できる資源も限られているため、それらの村の子どもたちはここまで通学しなければならない。

子どもたちの帰宅距離が遠いことを考慮して、学校は特別に食堂を開設し、生徒たちが昼食を学校で食べられるようにし、食後は教室で昼寝ができるようにしている。

木下校長が子どもたちの厳しい学習環境について語るのを聞いて、皆の心に共感が湧いた。

【このような厳しい環境でも、多くの子が一生懸命勉強しているなんて、うぅ...】

【以前、村で教育支援をしていた時のことを思い出した。多くの子どもたちは一枚の上着を繕いながら何年も着ていた。画面の前の私たちは、ほとんどの人よりも幸せなんだよね】

【将来子どもができたら、絶対に勉強の大切さを教えよう】

【泣けてくる。村の子どもたちのほとんどは留守児童で、夜明け前にランドセルを背負って学校に行かなければならない。思いやりがあって心が痛む】

【お金持ちのスポンサーが投資してくれることを願う】

6人のゲストは校内を一周した後、最後に学校の食堂に到着し、ちょうど農家が学校の食堂に野菜を届けるところに出くわした。

朝比奈初は三輪車の上の野菜を一瞥し、平然と言った。「この野菜は毎日100キロほど届けられるんですか?」

校長は答えた。「100キロはありますね。」