第161章 仲良くなった

「一度経験すれば二度目は慣れる」ということわざがあるように、朝比奈初も内向的な人間ではなかった。

彼女の親しみやすい挨拶のせいか、長谷川のお祖母さんの顔には慈愛に満ちた笑顔が浮かび、普段よりも柔らかく優しい表情で頷いた。「ええ」

お祖母さんは初に手招きしながら、もう一方の手で長谷川千怜を脇へ押しやり、初のために場所を空けた。

「少し詰めなさい、お兄さんの奥さんに席を譲りなさい」

千怜はお祖母さんに追いやられ、仕方なく別の場所に移動して、長谷川一樹が元々座っていた場所を占領した。そうしてお祖母さんの隣の席が空いた。

「……」一樹は押しのけられて立ち上がり、隣の一人掛けソファに移動して座った。

千怜が移動したのを見て、お祖母さんは熱心に初を見つめた。「さあ、ここに座りなさい」

初はまっすぐに歩み寄り、自然にお祖母さんと千怜の間に座った。

お祖母さんは目に見えて喜んでいた。初が座ると、その優しい視線は初に注がれたままだった。

彼女と千怜が戻る前に、一樹はすでに大まかな状況をお祖母さんに説明していた。バラエティ番組の収録から千怜の学外での住居問題、そして今日の学校訪問のことまで。

「お祖母さん、プレゼントを買ってきました」初が率先して静けさを破った。

お祖母さんはそれを聞くと、急に目を輝かせ、好奇心を示した。「どんなプレゼント?」

「こちらです」千怜は手に持っていたギフトバッグをすべてテーブルに置き、急いでバッグからギフトボックスを取り出してお祖母さんに渡した。「お祖母さん、私もプレゼントを買ってきましたよ」

お祖母さんは赤いジュエリーボックスを受け取り、嬉しそうに開けた。中には翡翠の腕輪が入っていて、色合いは艶やかで、触れるとなめらかで少し冷たい感触があった。

お祖母さんは腕輪をボックスから取り出し、自分の手首に当ててみた。サイズはぴったりで、肌も白く見えた。

「お祖母さん、まだもう一つありますよ」千怜はさらにジュエリーボックスをお祖母さんに渡し、付け加えた。「初が一対買ったんです。かわいいウサギもありますよ」

お祖母さんの手が空いていないのを見て、千怜は熱心に残りの二つのボックスを開け、テーブルに並べた。

「まあ、こんなにたくさん買ってくれたの?」お祖母さんは顔を上げ、驚いたように初を見つめた。