第161章 瑠璃、会いたかった

月曜日の午前中、勝映画。

一朝中ダンスの練習をして、小山星河は全身から熱い汗を噴き出しながら更衣室に入り、裾をめくって服を脱いだ。

少年の筋肉は薄く、ラインは流麗で清潔感があり、広い肩に細い腰、まっすぐな長い脚。会社に来て数日しか経っていないのに、その冷淡な顔は既に多くの女の子たちを虜にしていた。

「きゃあ!見た?彼のダンス、すごくカッコいいわ!結婚したい!」

「小山星河って本当に超イケメンよね。前は白石塵くらいがトップだと思ってたけど、私の無知を恥じるわ、うぅ!」

「彼、頭もいいらしいわよ。ピアノも弾けるんだって!あの手に殺される!」

廊下で数人の女性社員が興奮して話し込んでいたが、白石塵が冷たい表情で彼女たちの横を通り過ぎるのに全く気づいていなかった。

星河が来る前は、塵が間違いなく顔面偏差値トップだった。

今やすべての光と注目は星河に集まっている。

塵は自分専用のメイクルームに入り、ドアを閉めると、穏やかだった笑顔が一瞬で消え去った。

あああああああ。

あああああああ。

あいつ、ほんと嫌だ!

塵は椅子に重々しく身を投げ出し、くるりと回転して髪をかき乱した。

しばらく不機嫌になった後、電話で助手を呼び出し、いくつか指示を出した。

昼食時間、練習生の弁当が配られた。

助手が持ってきた昼食を配り、星河の番になると、視線がやや泳いで「あなたの分」と言った。

練習生のトレーニングはかなり体力を消耗する。星河はもうお腹が空いていた。

弁当箱を開けると、トウモロコシの半分とセロリが少し入っているだけで、ご飯さえなかった。彼は一瞬止まり、まぶたを上げて「これをどう食べろというんだ」と言った。

助手の表情は少し落ち着かない様子だった。「芸能人はみんなダイエットしなきゃいけないんだ。会社の規則で食事は厳しく制限されてる。食べないなら空腹のままでいろよ!」

言い終わると、星河に壁に投げつけられそうで怖かったのか、白石の指示を実行し終えるとすぐに逃げ出した。

星河は箸を取り、セロリをつついて、トウモロコシを一口かじり、美しい眉をしかめた。

高田竹と二人の練習生が近づいてきて、肉と野菜がバランスよく入った豪華な弁当を手に持ち、わざと彼の前で自慢した。

「上層部が直々にスカウトした人じゃないの?食事がちょっと追いついてないみたいだね!」