鈴木瑠璃はそれを聞いて満足げな様子で、自分が褒められるよりも嬉しそうだった。「堀さん、星河くんはあらゆる面で優秀な子ですから、ぜひ心を込めて指導してあげてください!」
「ご安心ください。鈴木社長が言わなくても、私はこの才能ある若者をしっかり育てるつもりです!」
その日の午前中、堀景春はさまざまな事項を手配し、小山星河は彼と顔合わせをした後、高強度のトレーニングを開始した。三ヶ月後には六人組の男性アイドルグループとしてデビューする予定だった。
ダンス練習室に座っている星河の白いTシャツは汗で濡れ、半透明になった生地の下には引き締まった腹筋のラインが見えていた。
激しい運動の後、はっきりとした整った顔立ちはより一層シャープに見え、手にはミネラルウォーターのボトルを持ち、頭を後ろに傾けて一口飲んだ。
少年は唇が赤く肌が白く、水を飲む時に首が伸び、喉仏が動き、少し湿った髪は乱れていた。長い指で髪をかき上げると、漆黒の瞳には星が輝いているようだった。
練習室の他の五人の練習生たちは時々彼を見ていた。
「あいつは上層部が直々にスカウトした顔面最強らしいぜ。めちゃくちゃ傲慢で、誰とも話さないんだって」
「聞いた?...あいつが結んだ契約は俺たちとは違うらしい。特別待遇だってさ。結局センターポジションは彼で決まりで、俺たちは引き立て役ってわけだ」
亜麻色の髪をした練習生の一人がそれ以上聞いていられなくなり、立ち上がって星河に近づき、見下ろすように言った。「おい」
星河は最後の一口を飲み干し、ボトルのキャップを閉めながら答えた。「なに?」
「聞いたぞ、お前は木村劇場の女社長と関係があるんだろ?」高田竹は彼の気に入らない顔を見つめながら、意地悪な口調で言った。
星河はミネラルウォーターのボトルを足元に立て、だらしない態度で答えた。「そうなりたいけどね、鈴木社長が潜らせてくれないんだよ」
竹は「……」と言葉に詰まった。
竹がしょんぼりと戻ってくるのを見て、数人の練習生が急いで二人が何を話したのか尋ねた。
竹の表情は複雑で、しばらくして心の底から感慨深げに言った。「あいつ、マジで厚顔無恥だわ」
…
若い男の子を「潜る」機会を与えない鈴木社長は、この時オフィスでくつろいでバラ茶を飲んでいた。