肌が触れ合った瞬間、灼熱の熱が彼女の肌を襲った。
「徳陽高校の花形、葉田初陽さん。あなたの名前はとうに耳にしていました……」石川桐人は紳士的に手を引き、彼女の美しい顔立ちを見つめながら、静かに囁いた。
初陽は体を震わせ、眉をひそめて彼を見た。
「私を知っているの?あなたも徳陽高校の生徒だったの?」
礼儀正しく握っていた手を離すと、男の瞳が思わず深くなった。
「もちろん。あの年、高校一年生のあなたが徳陽に来たとき、学校中が驚いていた。徳陽の同窓会で花形を選ぶとき、あなたは一位だった」まるで回想するかのように、彼の瞳が流れるように彼女の体を優しく包み込んだ。
初陽は俯いて微笑み、何も言わなかった。
当時、彼女は高校一年生に入ったばかりで、徳陽の全校生徒から花形と称されていた。しかし、彼女はそのような肩書きを気にしたことがなく、むしろ一時期とても嫌っていた。
あの頃、彼女は春木錦を送ってきた星野寒に一目惚れし、それから長い求愛の道を歩み始めた。
誰もが彼女の美貌に驚嘆する中、あの男だけは彼女を淡々と見過ごし、その瞳の奥には波一つない水面のような静けさがあり、一切の波紋を見せなかった。
彼女は唇をゆっくりと曲げ、自嘲気味に笑った。また憎たらしいあの男のことを考えてどうするのだろう?
「あなたのことは覚えていないわ……」彼女は顔を上げて再び石川を見つめ、記憶の中から彼の姿を探そうとした。
桐人は首を振って軽く笑い、瞳の奥の冷たさはすでに消えていた。
「ふふ……私は高校一年生の時、徳陽にはたった十日間しかいなくて、すぐに海外に転校したんです。だから、私たちが会う機会はなかったけれど、初めてあなたを見た瞬間のことは今でも覚えています。長い髪が風になびき、白いワンピース姿で、雪のように白い肌に墨のように黒い髪、澄んだ瞳に白い歯、とても愛らしかった」
うっ……初陽は少し気まずそうに口元を引きつらせた。これは……なんだか妙に親密な感じがする?
「石川さん、私はそんなに素晴らしくありません。私より美しい人はたくさんいますし、自分の価値はわかっています」彼女はできるだけ謙虚に、小さく笑った。
桐人の瞳が流れるように動き、目の前の彼女を見つめながら、唇を緩めてかすかに微笑んだ。