第46章 私は賭けを上げる、二杯の白酒

「三人で十分だね……村田城?」初陽は視線を村田城に向け、彼の名を呼んだ。

村田城はすぐに嬉々として返事をし、急いで初陽の隣に座った。

この熱心に取り入ろうとする態度に、黒川源はしばらく呆然としていた。

この城は、初陽に会ってから、すっかり様子が変わってしまった。

普段の彼は小さな暴君のようなもので、星野ボス以外の誰に対しても横柄極まりなく、誰のことも眼中に入れていなかった。

それが葉田初陽に対しては、まるで別人のようだ。

何かがおかしい。どこがおかしいのか、頭をひねっても分からなかった。

……

ゲーム開始

第一ラウンド

初陽は城をちらりと見て、小指を立てた。

城はうなずき、源を見た。「レイズするぞ、お前はコールするか?」

源は自分の手札の3枚を見下ろした。スペードの6、ハートの7、ダイヤの8のストレート。彼は勝てるはずだ。

「コール……」

「私はフォールドするわ……」初陽は自分の役に立たない3枚のカードを捨てた。

「もう一回、俺はさらにレイズする。負けた方は白酒を3杯飲むことになるぞ。まだコールするつもりか?」城は源に向かって再び尋ねた。

源は口角を引きつらせ、目をパチパチさせながら、城に目配せした。

彼は目を見開いて必死にアピールしたが、城はまったく見ていないふりをした。

「コールするかどうか?しないなら、お前の負けだぞ……」

源は恨めしそうに城を睨みつけた。こいつ、薬でも飲んだのか?こんなに強気で一歩も譲らないなんて。

城の自信満々な様子を見て、彼は少し躊躇した。

もし城の手札が自分より強かったら……

密かに歯を食いしばり、彼は手の3枚のカードを投げ出した。

「フォールドだ……」

「おや……じゃあお前の負けだ。白酒を2杯飲むことになるな……」城は手札を広げ、得意げに笑った。

源はKが2枚と10が1枚あるのを一目見て、すぐに歯ぎしりして怒った。

「城、てめぇ、俺を騙しやがって……」

城は高ぶることも落ち込むこともなく、ゆっくりと源のカードをめくった。

「おや……ストレートじゃないか。こんないい手札でもコールしないのか?源、お前、頭おかしくなったんじゃないか?」

「城、てめぇ、ぶっ殺してやる……」源は歯ぎしりして怒り、突然飛びかかった。

城は急いで避け、源は空振りし、この怒りはますます収まらなくなった。