書山圧力大:「真君、この『都有』はどういう意味ですか?」
黄山真君はしばらくして、二文字を送信した:「頑張れ!」
書山圧力大:「……」
しばらくして、狂刀三浪が現れ、話題を変えた:「北河、着いたか?予感がするんだが、この数日で謎の島を見つけられそうだ!」
「もうすぐ到着する。健忘症対策のため、いくつかの法器と現代化製品を用意していたので、少し時間がかかった」と北河散人が返信した。
薬師:「実は、あと数日待った方がいいと思う。四人の道友の健忘症の原因を突き止めてから、謎の島に入る方が良いだろう」
こんなに早く打てるのは、きっと江紫煙が代わりに打っているのだろう。
北河散人:「薬師、早く道友たちの健忘症の原因を突き止めてくれ。結局、謎の島の出現と消失には規則性がないからな。チャンスを逃すわけにはいかない」
薬師:「全力を尽くす」
グループでは「謎の島」「健忘症」について話題が続いた。
宋書航はぼんやりとグループのメッセージを眺めながら、いつの間にか眠りに落ちた。
深夜。
三人のルームメイトも次々と眠りについた。
その時、宋書航の頭上に漆黒の霊体が現れた。
「憎い、私は憎い!」その霊体は怨嗟の声を上げ、徐々に膨張していった。
眠りの中の宋書航は思わず体を縮めた。
「ちっ、また来たか?」京巴豆豆は目を開け、慣れた様子でその漆黒の霊体を飲み込んだ。その慣れた様子と口調から、これが初めてではないようだ。
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翌日、6月19日、曇りときどき雨。
今日は指導者が宋書航と土波に路上運転の練習をさせ、その後、試験場の敷地を何周か回って慣れておくように手配していた。
宋書航は早起きして基本拳法を数回練習し、約束の時間になると東校門へとゆっくりと走っていった。
林土波はすでに東門で待っていた。
「指導者はまだ来てないの?」宋書航は手を振りながら尋ねた。
「指導者が言うには、もう一人女の子が一緒に試験場の練習に来るから、その子に先に一周回ってもらうって」と土波は答えた。
話している間に、指導者車がこちらに向かってきた。
指導者は坊主頭の三十代の男性だった。その隣には小さな馬尾の少女が座っており、緊張した表情を浮かべていた。
宋書航は耳が良かったので、遠くから指導者と少女の会話が聞こえてきた。