第150章 心拍を高鳴らせる無名仙君像

林遥村の奥深くから伝わってきた音波が宋書航の手にある緑色の箫と繋がった。

「ジジッ……」緑色の箫からノイズが流れ、その後、柔らかな声が聞こえてきた。「こんにちは!」

これが白真君の声?とてもクリアに聞こえるな。千里伝音法器の通話機能は携帯電話に劣らないね。

「白真君先輩、こんにちは。私は宋書航です。黄山真君からの依頼で、先輩の出関をお迎えに参りました。先輩は今どちらにいらっしゃいますか?」宋書航は緑色の箫に向かって言った。

楽しみだ。もうすぐ'真君先輩'が百年以上も閉関していた場所が見られる!

そうすれば、先輩たちの閉関の場所がどんな様子なのか、そして——核兵器さえも防げるという'百層以上の防御陣法'がどれほど心を震わせるものなのかを見ることができる!

彼の脳裏には'仙境'のような光景が浮かび、頭上には映画の魔法陣のような防御陣法の光効果が幾重にも重なっている。