348 交渉

斎藤由美はゆっくりと立ち上がった。「見てくる」

佐藤美咲は服装が乱れ、酒臭く、手に酒瓶を持ち、もう一人の女性の髪を掴んで、険しい顔で言った。「この売女!私に逆らうなんて、誰に言われた?」

「離して!離してよ!厚かましい女!あんたこそ売女よ!」

斎藤由美は側近に目配せをし、がっしりとした二人のボディーガードがすぐに二人を引き離し、佐藤美咲の手から酒瓶を奪い取った。

佐藤美咲は酔った目で斎藤由美を見つめた。「あら!来たのね!高貴な斎藤さん、やっと現れたわね!どう?確認に来たの?望み通りよ!私は今や最低の女よ!満足した?あなたの商品を私に与えて、生かしておいてくれれば、あなたの言うことは何でも聞くわ。どう?ねえ?親友さん?」

佐藤美咲は必死にボディーガードの腕を振り払い、斎藤由美に向かって飛びかかったが、再び押さえつけられた。