桐島耀真は承諾するしかなかった。
桐島耀真は決して愚かではなく、この件では表に立っているのは自分だと分かっていた。彼は神城連真の手段をよく知っていたので、あらゆる心の準備をしていた。
霧島咲姫は一晩中寝返りを打って眠れなかったが、神城連真はぐっすりと眠っていた。
彼女には、なぜ彼がこの件について少しも気にしていないように見えるのか分からなかった。今日調査に派遣した人からも何の返事もなかった。
彼女はひとりで書斎に行き、デザイン図を描き始めた。
神城連真が目を覚ますと、霧島咲姫がそばにいないことに気づいた。
しばらく探して、ようやく書斎で眠っている彼女を見つけた。
彼は慎重に彼女をベッドに運び、そして出かけた。
彼は知っていた、桐島家は今日も何か動きがあるはずだと。