第396章 遊園活動

三人はすぐに通話を終えたが、まだ話し足りない気持ちだった。

霧島咲姫の気分は一瞬で良くなった。夫がもうすぐ帰ってくるし、息子も夫により頼るようになっているようだった。

週末はあっという間に訪れ、霧島咲姫は朝早くから豪華な朝食を作った。

神城煌は今日の活動をとても重視していて、目覚まし時計が鳴る前に起きていた。

二人は素早く朝食を済ませ、親子お揃いの服に着替えて学校へ急いだ。

神城煌の小学校は今日、かつてないほど盛大な光景を呈していた。

学校の門には横断幕まで掲げられていた。

二人は学校に入るとサインをして、それぞれのクラスの列に並んだ。

この時、煌だけが二人で参加していて、他の子どもたちは皆、三人家族で参加していた。

担任は資料を各家庭に直接配布した。

霧島咲姫は今日の活動の詳細を注意深く見ていた。

今日の学校では親子活動に参加することで園遊会のチケットと交換する形式を採用していた。

活動に多く参加するほど、より多くの園遊会の展示エリアを解禁できる。担任の話を聞いて初めて咲姫は知ったのだが、今回の園遊会の展示物はすべて子どもたちの作品で、保護者は子どもと一緒に気に入った品物を購入でき、人気の高いものは競り売り方式で販売され、すべての収益は慈善団体に寄付されるという。

霧島咲姫はこのような活動は非常に意義があると思ったが、自分が煌の作品が何なのか、どんな分野のものなのかさえ全く知らないことに驚いていた。

この時、彼女が煌に尋ねても、彼は何も言わなかった。

すぐに活動が始まったが、霧島咲姫は時間を確認すると、守屋朝陽はまだ到着していなかった。

すべての種目は三人で参加する必要があったため、この時、霧島咲姫と神城煌はとても居心地が悪く、どうしたらいいのか分からなかった。

そのとき、煌のクラスメイト数人が駆け寄ってきて、彼がお母さんだけに付き添われているのを見て、からかわずにはいられなかった。「おやおや、これはクラスの天才じゃないか!お前にはお父さんがいないって今知ったよ、かわいそうに!ああ、活動にも参加できないね、さっさと家に帰れよ、神城煌!」

他の数人も同調した。

霧島咲姫は腹が立った。「あなたたち、どうしてそんな意地悪な言い方をするの?あなたたちの親は礼儀を教えなかったの?」