441章 桐島詩雲露面

二人が帰国した後、霧島咲姫は休む暇もなく、小さなアパートへ向かった。

葉山新一が彼をよく世話し、少しずつ回復に向かっていた。

数日後には彼を神城家に連れ戻すつもりだった。ずっとここにいるわけにもいかないからだ。

その日の夜、国際ニュースのトップは「日本の名門が国際刑事警察の協力で国際的大事件を解決、ブリッジついに逮捕!」だった。

このニュースを見て、霧島咲姫は思わず先を読み進め、ブリッジが死刑判決を受けたことを確認して安心した。

出産予定日まであと一ヶ月もない。霧島咲姫は期待に胸を膨らませながらも、桐島詩雲が捕まらない限り、神城連真と自分の子供を傷つけに来るのではないかと心配していた。

数日後、霧島咲姫は理由をつけて神城連真を神城家に連れ戻した。家族全員が喜び、葉山新一も家庭医として神城家に残ることになった。