夏目初美はまだ容赦なかった。「本当に過ちを認めて後悔し、悔やんでいる人なら、そんなに言い訳はしないはずです。直接、死をもって罪を償い、命で命を返すでしょう。あなたがこんなにたくさん話して、前回からこれだけ時間が経っているのに、本当に決心がついていたなら、すべてはとっくに変わっていたはずです」
「結局のところ、あなたは私を脅して、すぐに止めさせようとしているだけ。もしかしたら感動までさせようとしているのかもしれない。だって、あなたのような大物が心から懺悔して、死をもって罪を償おうとしているのに、私たちはそれ以上何を望むというのでしょう?」
「そうすれば、あなたは実質的な罰も受けず、実質的な代償も払わずに許しを得て、これからは心安らかに過ごせる。そればかりか、私の夫を説得して戻らせるという目的まで達成できるかもしれない。さすがは大物、先を見通す力が違います。私たち庶民とは大違いですね!」
「いや、そういうつもりじゃない、そんな考えはない」
老人は慌てて手を振った。「本当に恥ずかしくて顔向けできないんだ...まずは私の責任と役目をきちんと整理させてくれ。すべてを片付けたら、実際の行動で証明しよう。私が本当に脅しているだけなのか、それとも本当に悔いているのかを」
初美は嘲笑した。「それはどれくらいかかるんですか?十年、二十年、それともそれ以上?もういいでしょう。お互い心の中ではわかっているんですから」
少し間を置いて、「私があなたに義母の日記を見せたのは、あなたが本当に後悔して、どうこうするとは期待していませんでした。あなたがどれほど後悔しても、どれほど補償しても、彼女は戻ってきません。ただ、あなたがこれを読んで少しでも心を動かされ、あなたの家族をきちんと制御して、もう私たちの生活を邪魔しないでほしかっただけです」
「私の夫は思い悩むタイプで、私に対してさえも、不満や怒りを心の中に閉じ込めて、少しも表に出そうとしません。怒りは体に悪いと誰もが知っているのに、長い間そうしていれば、彼の健康にどうして影響がないでしょうか?」