第351章 跪いて懺悔する

工藤希耀は全く遠慮せずに言った。「あなたの言葉は放った屁と同じだ。人を不快にさせるだけで、何の役にも立たない。私は待って見るつもりもないし、見る気もない。今、双方がここにいるうちに、けじめをつけた方がいい」

老人が口を開く前に、さらに続けた。「前にも言ったが、母の悲劇は半分以上があなたのせいだが、私にも半分の責任がある。私たちは二人とも彼女に申し訳ないことをした、二人とも彼女に借りがある。だから、今日はお互いに一太刀浴びて、この件に決着をつけよう」

何だって?

夏目初美は先に焦り、彼を引き寄せて声を低くした。「どんなに憎んでも自分を犠牲にしない、自分を傷つけないって約束したじゃない?あなたの妻である私をどうするつもり?もし私が妊娠していたら、私たちの子供はどうするの?あなた、私を心配死にさせる気?」

藤原秘書も焦った。「話し合いならわかりますが、工藤さんは何をなさるおつもりですか?もう何年も経った話です。首長もすでに後悔して、ここまでしているのに、まだ何を望むのですか?まさか本当に人を死に追いやるまでしないと気が済まないのですか?」

星野秘書の話によれば、首長はまだ癒えていない怪我を抱えており、くれぐれも注意するようにと言われていた。

さらに二晩続けて徹夜し、感情も大きく揺れ動いている。

加えて、三少が亡くなってからまだ10日ほどしか経っておらず、父親として表面上は落ち着いているように見えても、心の中でそんなに早く悲しみが消えるはずがない。

さらにお互いに一太刀浴びるなんて、工藤さんは若くて体力があるから、急所を外せばすぐに回復するだろう。

しかし首長は一つ間違えれば命の危険がある。

そうなったら誰がその責任を負えるのか?

希耀はまず初美を低い声で落ち着かせた。「ハニー、安心して。僕には分別がある、本当に何も起こらないよ...彼の全てが僕の髪の毛一本より大切じゃないって言いたいのはわかるけど、僕は本当に疲れた、もう終わらせたいんだ」

「どうせ僕は若くて体力がある、急所を外せばすぐに回復する。彼の方は一太刀浴びた後で命を落とすかどうかは、彼の運次第だ。生きようが死のうが、この一太刀の後、全ては終わりだ!」