第358章 氷が三尺凍るのは一日の寒さによるものではない

西園寺老夫人は昔の恨みを蒸し返した。

西園寺夫人はなお決然とした表情を崩さず、「当時の私が間違っていたのは確かですが、あなたも胸に手を当てて考えてみてください。その大半はあなたが長年にわたって私を追い詰めた結果ではありませんか?それに当時、あなたの息子だって黙っていたわけではありません。あんな状況になっても、まだ女遊びを忘れなかった。私なんて彼には遠く及びません」

「少なくとも私の行動の大半は子供のためでした。彼は?彼は誰のために?結局、これまでの何年もの間、まるで間違っていたのは私だけで、彼も、あなたの家も、私に大きな恩恵を与えてくれたかのようです。なぜですか?彼が今、高い地位にいるから?西園寺家がいわゆる『名門』になったからですか?」

「申し訳ありませんが、もう我慢できません。この離婚は絶対に成立させます!私が死なない限り、誰が反対しようと関係ありません!」

西園寺老夫人は怒りで倒れそうになった。

しかし、もう何も言えず、ただ一言「とにかく離婚なんてさせないわよ。この年で、人に笑われるのも恥ずかしくないの!」と捨て台詞を残して、

怒りに震えながら袖を払って立ち去った。

西園寺老夫人の制止は主に説得と叱責だった。

西園寺佳未、西園寺佳子、そして西園寺誠一の未亡人の制止方法は、主に説得と涙だった。

姉妹と義理の姉妹の三人は佳未を中心に、「お母さん、今回あなたが辛い思いをしたのは分かっています。私たちだって怒りと失望を感じています。弟はまだ亡くなって間もないのに、以前はあんなに孝行していたのに、彼女のために良いものがあれば何でも考えていました。当時、最初の給料はわずかなものだったのに、まず彼女のためにブレスレットを買おうとしたんです」

「いつも母さんに彼女に譲るように言っていたじゃない。彼女は年だから、あとどれだけ生きられるか分からない、家に老人がいるのは宝だとか。なのに彼女は弟の七子も終わらないうちに待てず、あの霍という男は神戸市にいるのに、逃げるわけでもないのに、彼女はそこまでする必要があったの?確かに度を越しています!」