第62章 私の問題じゃなくて冷宴が駄目なの

二人はきちんと立ち、表情はどこか気まずそうだった。

冷川お爺さんは軽く咳払いをした。「どうした?知らなければ、お前たちを無理やり婚礼の間に縛り付けようとしていると思われるぞ」

「お爺さん!」冷川宴は顔を真っ赤にした。

冷川お爺さんは神秘的に二人に手招きをして、自分の前に呼び寄せた。

「お爺さんは釣りに行きたいんだ」

「ダメです」冷川宴はきっぱりと断った。

「いいよ、じゃあベッドで死を待つだけだ」冷川お爺さんは怒ってベッドに横になった。

「お爺さん!」冷川宴は困り果てた表情を浮かべた。

彼は今、本当に冷川お爺さんにどうすることもできなかった。

冷川お爺さんは目を閉じて彼を無視した。

冷川宴は隣の林悠を見た。明らかに彼女に止めてもらいたかった。

「本当にダメなの?」しかし林悠は彼と同じ立場ではなかった。「外に出て歩いて、外の空気を吸うのもいいと思うけど」