好奇心旺盛なネットユーザーたちも、ただ面白おかしく見物しようという気持ちでリンクをクリックしたが、そこで彼らは驚きのあまり呆然となった。
【????????逆じゃない?本当に夏挽沅が勝ったの?】
【私のウェイボーがバグってるんじゃないかと思って、一度出て確認したけど、やっぱり夏挽沅の勝ち??冗談じゃないよね?】
【私はその場にいたから証言できるけど、夏挽沅は本当にすごかったよ。最後の夏挽沅のテクニック披露を見てないなんて。あの所謂古琴の大師は、リズムにさえついていけなかった。まさに虐殺レベルだったよ。】
【そんなに大げさに言われても信じられないんだけど。郭天だって古琴協会の大師でしょ?あなたの言い方だと三歳児みたいに情けないじゃない。あなた、夏挽沅が雇った工作員じゃないの?】
明らかに、コメント欄で「現場にいた」と主張するネットユーザーの言葉を、みんなは信じていなかった。
しかし、すぐに夏挽沅と郭天の最終対決の動画が誰かによってアップロードされた。
3分間の動画は編集され、二人の手元にカメラが向けられていた。
ネットユーザーからのケチをつけられないように、動画投稿者は特別に「等速再生」という注釈を付けていた。
【投稿者が「等速再生」って書いてなかったら、もう文句言ってたかも。。。。。】
【うわぁ、あの手の速さ、マジなの???夏挽沅の手がどう動いてるか見えた人いる??】
【全然見えない。。。残像しか見えない。。。マジかよ、この速さどれだけ速いんだ!】
【私がこの手の速さを持ってたら、とっくに栄光の王者になってたかも(笑)】
【夏挽沅はダメだと思ってたけど、実は彼女こそが王者だったなんて、すごすぎる。琴の技術はよく分からないけど、夏挽沅が弾く曲は感動的だよね。あの郭天は古琴協会の人だけど、夏挽沅のリズムについていけてないじゃん。】
【結局、泥棒が泥棒を捕まえろと叫んでたってことか。あの郭天はこの話題の熱に便乗して、自分の作品を売り込もうとしてたんだろうね。毎日有料リンクを投稿してるのを見てて気づいてた。でも今回は夏挽沅という鉄板を蹴ってしまったわけだ。】
ネットユーザーたちが熱く議論する中、夏挽沅が弾いた曲に興味を持った人たちもいて、検索してみたが、音楽アプリでは「お探しの楽曲は存在しません」と表示された。