華国は世界で最も人口の多い国として、何をするにも人口数で圧倒することができる。
今回のネット上の論争でも、壁の制限があるため、華国のネットユーザーのほんの一部だけが壁を越えて寒國のユーザーと対決しに行ったが、そのほんの一部でさえ、極めて強力な戦闘力を見せた。
寒國のネットユーザーは言い返せなくなり、崔勇俊のコメント欄は徐々に華国のネットユーザーに占領され、一様に崔勇俊に謝罪を要求する投稿で埋め尽くされた。
そんな時、寒國の崔勇俊と親しい画家たちが立ち上がった。
@韓志宇:「華国のネットユーザーは人数が多いからといって白黒をひっくり返すな。崔勇俊の絵画技法には、お前たち華国にはない方法がたくさんある。立体水墨画法を例に挙げれば、お前たちの歴史的典籍にはそのような画法が記録されているが、華国の伝世書画にはそのような作品は見られない。崔勇俊がこの画法を復活させたのだ。お前たちはこの無礼な行為について彼に謝罪すべきだ」
韓志宇のこの発言は、まるで旗印のように瞬く間に寒國のネットユーザーの心を団結させ、皆が再び活気づいた。
【お前らは寒國が華国から学んだと言うが、お前らにはこんな絵があるのか??】
【そうだそうだ、口では私たちがお前らから学んだと言うが、お前らはこんな絵を出せもしないのに、よく壁を越えて恥をさらしに来られるな】
【おや、華国は自分を天朝大国と自称しているが、天朝大国とは歴史が長いというだけで何でも自分のものだと主張することなのか?】
【寒國のSNSから出て行け、華国のネットユーザーは我々に謝罪しろ!!!】
元気よく意気込んでいた華国のネットユーザーたちは、今や理屈が通らなくなり、次々と寒國のSNSから退出し、国内で資料を調べ始めた。
崔勇俊の絵に見られる立体山水画の効果は、華国の歴史上に記録があり、「錯光」と呼ばれる絵画技法だった。
水墨画は墨で描くことを重視し、色彩は非常に単調で、華国の伝統的な書画作品では、主に白黒の色調が主流だった。
色調が単調なため、画家たちは特に画面の階層感を重視せず、写意に重点を置いていた。
「錯光法」はその逆で、画家の卓越した技術と墨の濃淡の変化を通じて、単色の墨黒の絵に現代絵画技法の立体感を表現する。