第138章 誰も私の美貌に敵わない

自分が何を言ったのか気づいた島井凛音の澄んだ瞳に言い表せないほどの恥じらいが走り、深紅の唇は彼が噛みすぎて破れそうだった。

耐え難い沈黙の後、凛音は彼女の服の端をきつく握り、そっと睫毛を上げて、こっそりと彼女の反応を観察した。

柔らかな壁灯の光が女性の絶世の美貌を照らし、横顔の半分は影に隠れ、白く繊細な顎先は水に浸した美しい翡翠のようだった。

鈴木瑠璃は目を伏せ、長い睫毛が彼女の感情を隠していた。

「お姉さん……?」

長い間、彼女は唇を曲げて笑い、細いが力強い手で彼の胸を押し、前に軽く押した。その優雅で軽やかな動きは、繊細な花びらを押すかのようだった。

少年は柔らかな布団に沈み込み、潤んだ瞳を恥ずかしそうに閉じ、一瞬躊躇してから、震える手で彼女の手を掴んで自分のパジャマの紐に導こうとした……

「凛音」瑠璃は静かに彼の名前を呼んだ。

「うん……」

「今年おいくつ?」

「じゅ、十八……」

瑠璃は身を乗り出して彼を見つめ、右手を少年の耳元から枕に押し付け、二本の指で彼の顎を摘んで辛抱強くしばらく撫でた。漆黒の瞳には冷やかな笑みが浮かんでいた。

「成人したばかりで、もうお姉さんに捧げたいの?」

「うぅ……」凛音は一瞬で顔を真っ赤にし、布団を引っ張って顔を覆い、隙間なく包み込んだ。

人に会わせる顔がなかった。

瑠璃は彼をしばらく見つめた後、突然手を伸ばし、布団越しに少年の顔を軽く押さえた。「寝なさい……」

女性の声は儚く、まるで俗世の中の波風立てない梵音のようだった。

凛音は布団を被ったまま横になり、眠気が襲ってきて、徐々に潤んだ瞳を閉じていった。

部屋には温かい雰囲気が満ち、少年特有の香りが漂い、淡く甘く、よく嗅ぐと森の花や草の香りのようだった。

瑠璃は30分ほど静かに座り、弟の布団をきちんとかけ直し、明かりを消して、静かに部屋を出た。

階段を上がってパソコンを開き、ダークウェブに入り、2時間ほどキーボードを叩いていると、窓の外の空が朝の金色の太陽に染まり、朱色の霞となって日が昇ってきた。

瑠璃はそっとあくびをし、洗面所で顔を洗い、無表情で鏡の中の自分を見つめた。

しばらくして、凶暴な眼差しを見せ、すぐに顎を軽く上げ、見下すような眼差しで、見る者が殴りたくなるような表情を浮かべた。