「松本美咲、あなたはそこまで堕落するつもり?」
「藤原健一が死んだのは、全部あなたのせいよ!」
彼女がそう言った時、その目は血の涙を流さんばかりに私を見つめていた。
私の名前は松本美咲、今年大学を卒業したばかり。
卒業後すぐに、仲の良い友達と一緒に卒業旅行に参加した。
でも誰も想像していなかった。その美しい景色の山村が、実は魔窟だったなんて。
私の彼氏の藤原健一は、私を守るために、無知な村人たちに殴り殺された。
死ぬ直前まで、私に逃げろと叫んでいた。
暗闇の中で炎が眩しく輝き、がっしりとした男たちが、血の付いたスコップやクワを手に、恐ろしい形相で立っていた。
「この女どもが逃げようとしてるぞ、ここが誰の縄張りか分かってねぇのか...」
「数日以内にお前らも片付けてやる!」
木村彩が私の傍で恐怖に震えて泣いていた。他の三人の女の子たちも同じだった。
私の頭の中には健一のことしかなかった。
彼は死んだ。
この貧しい山村で、彼が将来教育支援をしようと考えていた場所で死んだ。
私はどうすればいい?
私に何ができる?
復讐の炎が、私の心の中で一輪の花を咲かせた。
それは絶え間なく咲き続ける悪の花だった。